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トヨタ86 VSC&TRCカットシステム攻略法!
2012/12/12(Wed)
さてさて本日はB86RZの電子デバイスの話!
この車に搭載されているデバイスはVSC・TRC・ABSの
3つが有ります。非常に便利な機能です。
以前からお話していますが上手に使うことが
B86RZを速く走らせる大きなポイントだと考えています。
サスペンションを含めメカニカルグリップを上げていく
速く走らせることが重要でもあり又、デバイスの制御が
ドライビングの根本である楽しむ・学びをスポイルさせない事が
最も重要だと考えています。
このB86RZはスポーツ走行に適したサスペンションやタイヤ等の
交換を進めていくことで有る一定のコントロールする領域・
スピードまで上がるとVSC等の制御が通常カットでは介入しています。
この領域前後で走行している際はむしろ制御が入っている方が
イージーで走り易いはずです。
自分自身もこのあたりで走行している際、制御の違和感は
有りませんでした。
では何故必要なのか?より速い速度域・
微妙なスライドコントロールを求める際、
制御が車を安定方向へ持っていく事に気がつきます。
そこでカットシステムが有効なのですが 注意が必要です。
今までVSCやTRCが作動して走っていた物をカットしてしまうと
それまであまり介入していないABSの介入が入るからです。
勿論、カットシステムが特別ABSを介入させる
欠陥が有る訳ではありません
1つが解決すると次の問題が発生するわけです。
全てを解決するものはなく一つ一つ地道に進んで
行くしかありません。ここでダメだと諦めるか?次なるB86RZの
領域へ上がっていくか?
では何故ABSが介入してくるのか? 簡単です。
VSCの働きは有る1輪のタイヤがスリップすると対角線上の
タイヤにブレーキを掛けます。実際のイメージだと例えば右コーナー!
直線での減速を終えて、少しブレーキを残してフロントへ荷重を
かけてステアリングを切りクリッピングポイントへ向かいます。
この際、左前輪は大きく沈み込み対角線の右後輪は路面から
離れようと浮いてきます。 分かりましたでしょうか?
ここでVSCが介入すると右後輪をスリップさせない為に左前輪に
ブレーキをかける。イコールスピードが落ちて右後輪着地 安定
ではVSCが作動しないと?
右後輪が浮いたままになってしまい内輪差が発生!
イコールABS介入 です。
これが症状の全容です。
ここでVSC・TRCカットはダメと諦める方がほとんどです。
しかし頑張っている前輪にブレーキをかけるのではグリップの
限界点が下がり車速も上がらない
=デバイスのコンプライアンスの範囲で乗らされている状態な訳です。
では解決方法の一つです。
先ほどの例の右後輪が浮く=ABS介入なので
この浮きを解決しましょう!
と言うことはサスペンションセッティングは
コーナリングだけを考えた物では無くABSも含めたセットアップが
重要だということです。これは数年前に生産された車では不必要な
物で現代のABSが搭載された車両独特なセットアップです。
具体的にはリアのリバウンドストロークの確保とセット荷重
TELでABSの介入の件でお問い合わせ頂く方にもお話しますが
サスペンションは社外ですか?社外でしたらノーマルサスで
VSC・TRCをカットして見てください。すると
ノーマルでは出ない又は出にくいようです。
では車高調はダメなのか?イエイエ 調整がダメなのです。
市販のサスペンションのほとんどは直巻バネが装着され
ショートケースです。特にリアはその傾向に有ります。
又、ノーマルサスは長いバネを縮めてテンションを掛け
組み付けています。これがセット荷重です。この荷重を
直巻仕様の車高調式サスペンションでも計測して必要な
レートのテンダースプリング(ヘルパースプリングに似ている)
を装備してかける必要が有ります。イメージでは浮きそうな
タイヤをこの力で地面へ押し付ける感じですね。
勿論、リバウンドストロークを十分取ることも重要です。
Zで頑張っているガレージ4413の高村君は頭が良くこの考えの中で
対策の一つとしてリアアームを固定の際、
通常は1Gで締め付ける行為。
これを1Gで締め付けでは無く伸びた状態で締め付けるそうです。
頭の柔らかさがなせる技ですね。
話が長く疲れてきました・・・・
このようなセットアップによってABSの不必要な介入を減らし
上手く付き合う事が出来れば良いのです。
ということはVSC・TRCのカットシステムは
サスペンションセットの診断機になるということですね。
勿論、全てが解決出来る物では無いですがABSの介入を
減らす事が楽しさを増やす1つです。
特に低速コーナーの筑波やミニサーキットでは非常に
有効ですからお試しを!
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この車に搭載されているデバイスはVSC・TRC・ABSの
3つが有ります。非常に便利な機能です。
以前からお話していますが上手に使うことが
B86RZを速く走らせる大きなポイントだと考えています。
サスペンションを含めメカニカルグリップを上げていく
速く走らせることが重要でもあり又、デバイスの制御が
ドライビングの根本である楽しむ・学びをスポイルさせない事が
最も重要だと考えています。
このB86RZはスポーツ走行に適したサスペンションやタイヤ等の
交換を進めていくことで有る一定のコントロールする領域・
スピードまで上がるとVSC等の制御が通常カットでは介入しています。
この領域前後で走行している際はむしろ制御が入っている方が
イージーで走り易いはずです。
自分自身もこのあたりで走行している際、制御の違和感は
有りませんでした。
では何故必要なのか?より速い速度域・
微妙なスライドコントロールを求める際、
制御が車を安定方向へ持っていく事に気がつきます。
そこでカットシステムが有効なのですが 注意が必要です。
今までVSCやTRCが作動して走っていた物をカットしてしまうと
それまであまり介入していないABSの介入が入るからです。
勿論、カットシステムが特別ABSを介入させる
欠陥が有る訳ではありません
1つが解決すると次の問題が発生するわけです。
全てを解決するものはなく一つ一つ地道に進んで
行くしかありません。ここでダメだと諦めるか?次なるB86RZの
領域へ上がっていくか?
では何故ABSが介入してくるのか? 簡単です。
VSCの働きは有る1輪のタイヤがスリップすると対角線上の
タイヤにブレーキを掛けます。実際のイメージだと例えば右コーナー!
直線での減速を終えて、少しブレーキを残してフロントへ荷重を
かけてステアリングを切りクリッピングポイントへ向かいます。
この際、左前輪は大きく沈み込み対角線の右後輪は路面から
離れようと浮いてきます。 分かりましたでしょうか?
ここでVSCが介入すると右後輪をスリップさせない為に左前輪に
ブレーキをかける。イコールスピードが落ちて右後輪着地 安定
ではVSCが作動しないと?
右後輪が浮いたままになってしまい内輪差が発生!
イコールABS介入 です。
これが症状の全容です。
ここでVSC・TRCカットはダメと諦める方がほとんどです。
しかし頑張っている前輪にブレーキをかけるのではグリップの
限界点が下がり車速も上がらない
=デバイスのコンプライアンスの範囲で乗らされている状態な訳です。
では解決方法の一つです。
先ほどの例の右後輪が浮く=ABS介入なので
この浮きを解決しましょう!
と言うことはサスペンションセッティングは
コーナリングだけを考えた物では無くABSも含めたセットアップが
重要だということです。これは数年前に生産された車では不必要な
物で現代のABSが搭載された車両独特なセットアップです。
具体的にはリアのリバウンドストロークの確保とセット荷重
TELでABSの介入の件でお問い合わせ頂く方にもお話しますが
サスペンションは社外ですか?社外でしたらノーマルサスで
VSC・TRCをカットして見てください。すると
ノーマルでは出ない又は出にくいようです。
では車高調はダメなのか?イエイエ 調整がダメなのです。
市販のサスペンションのほとんどは直巻バネが装着され
ショートケースです。特にリアはその傾向に有ります。
又、ノーマルサスは長いバネを縮めてテンションを掛け
組み付けています。これがセット荷重です。この荷重を
直巻仕様の車高調式サスペンションでも計測して必要な
レートのテンダースプリング(ヘルパースプリングに似ている)
を装備してかける必要が有ります。イメージでは浮きそうな
タイヤをこの力で地面へ押し付ける感じですね。
勿論、リバウンドストロークを十分取ることも重要です。
Zで頑張っているガレージ4413の高村君は頭が良くこの考えの中で
対策の一つとしてリアアームを固定の際、
通常は1Gで締め付ける行為。
これを1Gで締め付けでは無く伸びた状態で締め付けるそうです。
頭の柔らかさがなせる技ですね。
話が長く疲れてきました・・・・
このようなセットアップによってABSの不必要な介入を減らし
上手く付き合う事が出来れば良いのです。
ということはVSC・TRCのカットシステムは
サスペンションセットの診断機になるということですね。
勿論、全てが解決出来る物では無いですがABSの介入を
減らす事が楽しさを増やす1つです。
特に低速コーナーの筑波やミニサーキットでは非常に
有効ですからお試しを!