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社長ブログ

スーパー耐久第2戦SUGOやったぜ!表彰台2位獲得!
2016/05/25(Wed)

お蔭様で第2戦SUGOは開幕戦3位に続き1ランクステップアップの2位を獲得致しました。

2位です!2位!20代の現役の頃でも3位がベストだったのに!

月並みな言葉と成ってしまいますが応援下さる皆様、スポンサー様に本当に感謝致します。

そして、10年間のブランクが有る私を再びドライバーとして採用下さったチームオーナー
にも感謝してもしきれません。ドライバーとしても運営としても恩返ししていきます。

まだまだチームとしてはトップチームと肩を並べる水準のチーム力は備わっていませんが
一つ一つクリアして行きトップチームの仲間入りを果たせる事を目標としていきます。

さて、今回のSUGO結果としては奇跡の2位と成りましたが課題も多く見つかりました。
勿論、2位という結果には十分過ぎる満足な結果ですが表彰台真ん中優勝が目標である事も
大事な事だと感じていますので反省も含めレースを振り返りながらご報告です。

さてさて、レースウィークスタートは水曜移動の木曜からと成り久しぶりのSUGOを走行。
木曜はスペアカーとして登録した車両も走行可能な為55号車と共にもう1台のスペアカーと
共に走行。
3回の走行スケジュールの中、55号車はエンジンも含め温存という事で朝の1本で終了。

スペアカーでセッテイングの方向性を見つけ金曜の公式練習へ。
金曜は本格的セットアップを開始。セットアップは順調で他車は予選を想定した
NEWタイヤを投入してのテストする中、最終の第3セッションで55号車は中古タイヤで
トップタイムをマークし一安心。
土曜の(今回は土曜決勝)予選を迎えます。

ドライバーの私と伊藤選手は数有るサーキットの中でも1・2番と感じる得意コースですし
今年から加わった小野田選手も55号車にも慣れ得意なコースと言う事で期待出来ます。

慣れと言えば小野田選手はガズーワンメイクと2レースを同時開催で両方を乗りこなす訳
ですからご苦労様です。40代はそんなに器用にいきませんから・・・

そんなウェーク中の夜は前夜祭で盛り上がりました。レースに行っているのか?飲みに
行っているのか?

両方です。ドライバー平均年齢46歳の私達には1つ1つのペースを分けてる時間が
有りません。

1度に2つ楽しまないと時間が無いんです。しかし、キチンと割り切りますよ。
大人ですから(笑)

翌日はシッカリ2日酔いで・・・いえいえ問題有りません。予選は8時からスタート。
私は2日〇いの為か?(嘘嘘)いつもの通り緊張は全く無し、ワクワクしながらA予選アタック!

1RAPアタック半周の所でクラッシュ車両が発生し中断と成りアタック失敗・・・
タイヤはNEWでは無くなりましたが結果的には奇跡のA/B予選総合トップタイムを記録しました。

A/B総合タイムで決まる予選、B予選小野田選手惜しくも他車に引っかかり結果は総合
4番手!それでも十分な結果です。

そして決勝。数時間後に行われる決勝に向け今回の戦略は後追い作戦!
照準はエンドレス13号車を筆頭に全車です。

特に13号車はドライバーは勿論の事、マシンの戦闘力、チーム力も素晴らしく
隙が有りません。ミス無く全員が確実な仕事をする必要が有ります。

いよいよ決勝スタートです。

スタートドライバーは初の小野田選手に委ねましたがこれが成功!一時はトップに立つ
場面も有りました。

僅差のまま約50分経過、その後伊藤選手へバトンを繋ぎショートスティントで残り
1時間50分を私が担当しました。2回のピット義務消化を早めに行った55号車は一時
9番手前後まで落ちる事と成りますが全車ピット義務消化時には追い上げてトップ付近へと
戻る戦略です。
しかしここで予定外の問題が・・・
追い上げの為アタック走行で走行していた55号車ですが30分程の時点で86号車が前で合流…
後半に向けて無理は出来ない55号車は後ろに付いて行くしかありません。
この時はラップタイムは少し遅めのペースでイライラモードでしたね。追い上げ作戦は失敗かと
感じている矢先52号車が最後のPITを終えコースへ復帰すると86号車55号車の前で合流。

これで、他のブログやレポートで既にご存知の3台の30ラップ以上のバトルが始まる訳です。

ここからは自慢ね!(笑)レース人生の約20年(間の10年は有りませんが)経験の中でも
これだけ見せられる記憶に残るレースは中々出来ません。
52号車は2度のGTチャンピオン脇阪選手。
86号車は現役GTドライバー蒲生選手。
その中でバトルが出来るなんて感謝以外に言葉が見つかりません。

しかし、この時点でトップは18秒前を快走!ドライバーはネジが外れかけてるバカッ速の元嶋選手。
諦めたくは無いが2本のみのタイヤ交換を選択した55号車は単独で13号車元嶋選手と同等
タイムが精いっぱいの状態、ましてや1・2ラップで52と86を抜く事、ゴールまでタイヤを持たせる
のは不可能でと判断。正直な話、かなり気が楽になりました。

そうなれば目の前の2台を抜けば良い訳ですが・・・残り1時間30分。しかし、さすが
100戦練磨の脇阪選手はブロックの鬼と化し、蒲生選手は遠慮気味?当然ですね脇阪選手は
先輩ですから・・・
私はと言うとそんな柵は一切御座いません。しかしまだまだ先の長いレースです。ここは2台に
バトルをして頂きタイヤの消耗を待つ事に変更。接近すると蒲生選手も私のブロックラインを
走らなければならないので1台分下がり気持ち良く52号車に仕掛けて頂く事に・・・
こうして52・86・・55のポジションで残り30分経過、これは精神的にもタイヤ的にも楽でした。
ここで一言! 蒲生選手は素晴らしい選手ですね!私が誉めても彼の得にもならないでしょうが
相手のスペースは必ず残し本当に紳士なバトルをします。時折接近してしまいインを取ると
ブロックはするもののギリギリは残してくれるんです。これは中々出来ません。

さて、抜く気が無い事を散々見せている私は略何処で2台を抜くか決めていました。
と言うよりここしかチャンスは有りませんでした。
86号車を抜くチャンスは最終コーナーで2台が他車に引っかるタイミングの1コーナー。
52号車は馬の背コーナーの侵入。どちらもチャンスは1回でしょう。
正直ストレートスピードでは互角以下でしたね。私のECUセットアップミスでしょう。
しかし、マージンは他に有りました。後のレースも有るのであまり言いたくないですがブレーキです。
フルブレーキングだけは僅かですが差が有ります。ブレーキング時に入るスペースだけ有れば
抜ける訳です。
エンドレス13号車が速いのは同じブレーキだからでしょう・・・笑
チャンスは100数ラップ時に訪れました。最終コーナーで5クラスに少し引っかかる86号車は
52号車と間隔が開きました。
ストレートでインを取り86号車のアウトサイドにノーズが少し入る込む事に成功!
これでブレーキング勝負!アウトから大外狩り?!成功!

1コーナーで86号車をパスし続く52号車へ接近!バックストレートでは禁断の
アクセル全開のままギアシフトを使い馬の背コーナーでインサイドへ・・・
強烈なブロックは想定内!すかさずアウトからクロスで立ち上がり重視を取り並ぶも軽い接触・・・
ヒーッ!これはダメです。そのまま抜く行為はプライドとしてNGなのでいったん引きます!
が2回目は・・・

インを刺しに来た=インを閉めてブロック=私はアウトから侵入で横に出た。=次はあまりインを
ブロックするとクロスでやられると感じてもらえてる・・・かも?
インを頂き!奇跡の成功!

ここからは逃げの一手でアタック走行!残り10分5分がこんなに長いとは久しぶりの感覚です。
最終ラップ蒲生選手の追い上げも有りましたが無事2位でチェッカー!

体力・気力共に尽き果てました。
エンドレス花里社長にも本当に感謝です!最も重要といえるブレーキはエンドレスを使用。
エンドレスワークス13号車と勝負しているレース中、ワークスと全く同じ物を全車に
提供して頂ける事はレースの世界では少ない事なんです。
ユーザー全車を全て管理し妥協なく提供して頂けるエンドレスには
絶対の信頼を置いています。

しかし、結果トップの13号車に公式で22秒、実質26秒の差をつけられました・・・

ところが!レース後計測モニターを録画していた私達はある事に気が付きました。
走行中の各ラップと共にピット時の停車時間をチェックすると1回目13号車2分22秒
55号車2分42秒 2回目ピット13号車2分44秒 55号車2分52秒・・・
4本替えた13号車は2本交換の55号車より合計約28秒速いのです!
課題です。

さて、そんなSUGOですが裏では更に驚きの事件?が有りました。この件は次回にしますが
遂に汚名返上!?実力が分かったか?と言いたくなる!言える珍事件が!こうご期待!


レース翌日の写真↑↑ 55号車のエンジンが!?




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