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社長ブログ

2018スーパー耐久開幕戦鈴鹿
2018/04/05(Thu)

2018年レースシーズンがスーパー耐久から始まりました。

弊社では昨年同様♯55SunOasis田中建築86でフル参戦と昨年に引き続き77号車
クスコチームにエンジン供給とECU技術提供と共に参戦します。

通常シーズンオフは新シーズンに向けてテストや開発を行いたいのですが
8Beat新規参戦車輌製作などなど忙しいシーズンでも有ります。

我らが参戦するST-4クラスは新規チームが2チーム共に86で参戦です。どちらも
エースはプロ。特に29号車は”ササキのマサ ”が乗る。中年ドライバー
という位置としては負けられませんよね。
運転だけなら負けるけどね。レースはマシン作りも重要ですから3年熟成した
マージン全開で今回も遠慮無く行きましたよ!

開幕戦である鈴鹿は得意なコースですから心配は有りませんが昨年の最終戦後、
予算の関係も有り略手付かずで事前テストや合同テストは全てキャンセルし
ましたので今年から変わるピレリータイヤに対しても心配というところですね。

冬の間のアップデートやバージョンアップはドライバーの体重が増えて
トラクションが掛かりやすくなった事だけでしょうか?笑

タイヤが変わる事はマシンの全てのバランスに影響しますから本当はテスト
したかったと言うのが本音でしたね。

ですが、過去の経験が功を奏したことも有ります。昨年、ランボルギーニ
スーパートロフェオに参戦しましたよね。

実はこのレースはピレリータイヤのワンメイクなんですが
テストの際にタイヤが1SETしか無く、急遽S耐用横浜スリックで走らせた
ことから実質のタイヤ比較テストが出来ていたんです。

これにより、ピレリータイヤを55号車に着けた際の動きは想像と妄想で
シュミレーションは完璧!っと鈴鹿へは木曜から入りました。

木曜のテストは30分が2本。新しいピレリータイヤを入れたいのは山々
ですがここは我慢先ずは約半年ぶりの55号車の全体チェックとECUマッピングを
1本目で行いました。

このチェックは非常に重要で、このチェック無しではタイヤが変わったから?
車両に問題?となる。

そして2本目、待ちに待ったピレリーのNEWを装着!アタックこそしません
でしたが感触は想像通り⁉イメージに近い特性でした。最初に行なったのは
内圧による変化とタイヤの美味しい内圧を見つけることから。ダンパーの調整は
後です。一定の内圧が決まり上げても下げても改善しない特性や全体の特性を
把握した上で調整します。

印象はと言いますと
 ”良い所悪い所は有るけど全体的にはグリップは略同じ、寄れてふらつきが
若干出るけど少し気に成るレベル。これは進入のブレーキのたわみから
コーナリングの横のたわみ、そして加速の縦のたわみ、とたわみの方向が
変わる際に乱れやすいのかな”
”横浜より丁寧に乗らないと・・・でも行くとこ行かないと”

そんな印象でしょうか。素人の発言ですから嘘90%かも。(笑) 調整前、
この時のベストラップは絶対比較は出来ないけど昨年のタイヤから約1秒落ち。これは想定内です。
噂のタイムが落ちると言う印象はそれほど無い。セット無しでコメントすれば
1秒落ちかな⁉

この事から、翌日の金曜テストに向けてメカニックが徹夜で作業して変更
したのは( 嘘 嘘 夜8時には飲んでたよ)フロントバネ。

”それだけ?” これだけ!しかもバネレートは変えていません。
通常7インチのバネの長さを使いますがこれを同レートの6インチへ変更。
更にハイパコ製からアイバッハ製へ変更。
両者共に私の感覚では微妙に初期のレートが固くなるイメージなのでこれに
よってフラフラ感を解消&エンジニアが指摘しているABSの介入を緩和させようと
いう作戦です。

ここで一つ。セッティングのポイントとして重要なのが、ドライバーの
コメントによるセットと、エンジニアが走行データを分析してセットを提案し
お互いの立場から意見する事。

一方的なセットは乗りやすいだけ!データが整うだけ!マシンは1人では
速く走らない!今回もドライバーとしては我慢すればと思っていたけど
エンジニアも初期だけでも固くと
”求めるものが同じなら間違い無い”心強いね!

そんな感じで金曜のテストがスタート!昨日の新品から走行したタイヤを
そのままロングランさせます。
結果はと言うと途中、昨日のベストを1秒短縮して計算上、昨年と略同等な
タイムで周回。
ふら付きとステアリングレスポンスも向上してデータ的にも改善!

そうね!タイヤが変わらないと連呼していますがライフは変わりましたね!
悪口になるので想像にお任せします。”貧乏チームには助かる” とだけ・・・

レース前の事を長々と・・・今回はレースの事は今回は書きません。
別に悪かった訳では無いですが・・・
一応少し、Aドラの私はAB全体の最速!2番手に約0.8秒の差でトップ。Bドラでも
4.5番手で総合2番手を獲得。
歴代最高位の2番手スタートで決勝はファーステストラップも獲得&最高速
ついでに最多周回数もゲット!
4冠!





ところがトップを走行中、2番手走行のプロの小僧?若手だね(誉めてますよ)と
伊藤選手が接触
そしてグラベルストップ!レッカーされ&意気消沈してピットロードスピード
違反でドライブスルー!(気持ちは分かるよ)っでその後追い上げていつもの
定位置4位!
決勝は1スティント目は余禄を残して86号車ランデブー走行私の2スティント
目は仕事忘れてガンガンモードでファーステストとか・・・
隠し玉を出してしまった。
表彰台以外のものは全部貰いました・・・ 以上

事故の件は全然怒ってないですよ。むしろ”素人相手に自分の名前に傷つけて
良くやるよ!”

さて話を戻すか。
最高速は他車の86より5`以上速かったね〜!

プロと戦う中で自分の腕をカバーする為にマシンのスピードは重要ですからね。
どんなに貧乏チームでもエンジンとECUに掛ける手間と費用は惜しみません。

今回も丁寧に組み上げたNEWエンジンを投入しECUマッピングは私のエンジニアな
部分の得意なところですから本気を見せましたね!笑

100%私のセッションでは走行中ロガーとコースを交互に睨めっこ。パトカーが
居たら捕まりますね。
これが出来るのは俺だけだね。でもこれだけで5`は変わらないからね。

富士では24時間の為に音量規制が入る。当然スピードが落ちると想像すると
思いますよね。
しかし、55号車は更なる隠しネタで更に5`伸ばしますと断言しておこう。
今回の自慢話長いよ〜(自分のブログなんで言わせてよ⁉)

ファイナル選択は86クラスで重要なアイテム。純正の4.1、4.3とチームで
選択するオプションの1個。
うちが使用するのは言いませんが4.5、4.8、5.1のどれかです。
鈴鹿は
この各ファイナルの中から選択肢は2つ。第1セクターのS字がバッチリ決まる
Aファイナルと第1は少し遅いけど第3セクターストレートが速いBファイナル。
ワー〇スは多分4.8でしたね。

ドライバーとして選ぶとAだね!とにかくコーナリングが気持ちいい。
エンジニアとしてはマシンの速さが際立つBファイナル。選んだのは当然
Bファイナルでストレート優先!

ドライバーとしては既に終わっている私にとってはマシンが速いと言われる事の
方が嬉しいですからね。
何処かの監〇が第1セクターを見て ”コーナーはうちの方が速い”と勘違い
して言っているでしょうね?

そして最後に空力ですね。55号車を見れば一目瞭然必要無い物は付けない。

エアロ屋さん気にしないでね持論ですし良いものは有ります!ボンネットは
冷却を最優先、GTウィングは無いのは無理!
でも最低限の空気抵抗で良い。リアはS耐でも同じ物を使用しているチームが
有りますが違うんですね!
うちのは弊社オリジナルです。更に羽の角度は同クラス一番に起こしてます。

これにより最高速は常に5`以上速くなりレース展開は楽にという事でした。

さて今回のブログの本題!次戦SUGOは勝ちに行きます。
レースですから絶対は有りませんが全勢力プラス私達のチーム以上の
ランキングの全チームがプロを雇っていますから予算も無い事なので逆に助っ人
プロドライバーを加えて勝負を楽にしようと決めました。

プロ3人いれて勝っているところにプロが1人入ればいつでも勝てることを
証明します。
鈴鹿のエンジンは次戦SUGOでも使用する事になっていましたが降ろして精密に
組み上げます。
私もSUGOはドライバーとしても得意中の得意なコースです。

誰かいないですか大企業と戦う中小企業の社長様私達とビジネス同様レースで
一緒に戦いましょう!

言い訳無しの次戦SUGOはバチバチで行きますので楽しみにしていてください。
そろそろ55号車とクスコ77号車で1.2位を取りたいですね。



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